2008年03月31日
クイーンストロベリー
【引用〜】
●ブランドはこうしてつくられる!
現在、東京の高級フルーツショップ、日本橋千疋屋で売られているイチゴ、クイーンストロベリーは、創業170年を超える千疋屋でも最高品種として取り扱われており、クイーンストロベリーが、同店初のオリジナルブランドであることからも如何に優れた品質かが、よくわかります。
クイーンストロベリーは、糖度が高く、それでいて適当な酸味があって、甘さを引き立て、そして果実まで赤く、形もよく、さらには傷みにくく、贈答品に重宝されています。
しかし、イチゴ栽培は、育苗から収穫まで、腰を曲げて行う重労働で担い手の高齢化にともなって、栽培面積も減少したのでした。
ところが、香川は、全国に先駆けて、1991年、産学官(栽培農家、香川大学、県農業試験場)で、「三木町イチゴ研究会」を結成。何度も協議や試験栽培を重ねて、「高設栽培」を産み出しました。
このイチゴは、品種は「女峰(にょほう)」ですが、工場とまではいかなくても、高設養液栽培という栽培システムで栽培されています。腰を曲げないで作業できる高さにパイプを組んだことがヒットし、平成8年に実用化され、今では、県内の8割を超えるイチゴ栽培農家で取り入れられ、普及率は全国一位です。
培地は、ピートモス(ミズゴケなどの堆積)と椰子ガラです。日照時間や量からコンピュータが判断して、イチゴに与える水や養分を効率よく自動補給管理しているものです。マニュアルはありますが、芽、葉、果実などの管理は、人手で行い、手間のかかるもであり、それだけに、おいしいといってくれるお客様の笑顔を思い浮かべながら、がんばって作っている農家が多いのです。
農産物は、その品質が高級になればなるほど、できてみないとわからないものなのです。工業製品と違うところは、品質が一定のものが安定してできない所であり、それだけに農家の方の手間ひまがそこに活かされてきます。一度評価をいただいたものも、一旦手を抜くと、舌の肥えたお客さまには
敏感にわかります。そうすると信頼を失います。永年培ってきた信頼も崩れる時は一瞬です。だからこそ、最高級品の農産物の生産はやりがいがあります。手も抜けません。
三木町では、現在62戸のイチゴ栽培農家があって、そのうち15戸の若手農家で組織する「KOKOROグループ」が、このイチゴを栽培していますが、年間出荷250トンのうち、厳しい品質チェック後、
わずかになんと3%の厳選品が、クイーンストロベリーというブランドで、店頭に並ぶことを許されています。わずか3%です!
また、流通の段階で荷崩れによる商品の傷みも必ず確かめたり、どんな小さなクレームにも真摯に対応しています。
この厳しさは、養殖ハマチにも言えるのです。引田では、今年、世界初のハマチ養殖80周年を迎えています。毎年4月に九州などで約50万尾買い付けていますが、実際に、「ひけた鰤」として出荷できるのは、厳しい品質検査をパスした、わずか18,000匹とも言われています。率にして、なんとわずか3.6%となっています。
この皆さんの想像をはるかに超えた手間と時間と愛情をかけたものこそ、ブランドとして通じるものなのですね。農水産物です、もちろんこれに個人、人間の力を超えた自然の応援がなければいい結果が出ないのは、言うまでもないことです。まさに、自然と人知の傑作と言っても過言ではないと思います。これこそブランドなのですね。
【提供:那須メルマガ20080331号】
みふぃ:先日イチゴ狩りに行ってきたばかりですが、とりあえず、クイーンストロベリー食べてみたいっ!
香川の誇る「クイーンストロベリー」についてさらに詳しいお話は、JA香川のページにあります。
→ 「そしてイチゴはここまで洗練された!」高付加価値型の農業最前線へ「クイーンストロベリー」物語
●ブランドはこうしてつくられる!
現在、東京の高級フルーツショップ、日本橋千疋屋で売られているイチゴ、クイーンストロベリーは、創業170年を超える千疋屋でも最高品種として取り扱われており、クイーンストロベリーが、同店初のオリジナルブランドであることからも如何に優れた品質かが、よくわかります。
クイーンストロベリーは、糖度が高く、それでいて適当な酸味があって、甘さを引き立て、そして果実まで赤く、形もよく、さらには傷みにくく、贈答品に重宝されています。
しかし、イチゴ栽培は、育苗から収穫まで、腰を曲げて行う重労働で担い手の高齢化にともなって、栽培面積も減少したのでした。
ところが、香川は、全国に先駆けて、1991年、産学官(栽培農家、香川大学、県農業試験場)で、「三木町イチゴ研究会」を結成。何度も協議や試験栽培を重ねて、「高設栽培」を産み出しました。
このイチゴは、品種は「女峰(にょほう)」ですが、工場とまではいかなくても、高設養液栽培という栽培システムで栽培されています。腰を曲げないで作業できる高さにパイプを組んだことがヒットし、平成8年に実用化され、今では、県内の8割を超えるイチゴ栽培農家で取り入れられ、普及率は全国一位です。
培地は、ピートモス(ミズゴケなどの堆積)と椰子ガラです。日照時間や量からコンピュータが判断して、イチゴに与える水や養分を効率よく自動補給管理しているものです。マニュアルはありますが、芽、葉、果実などの管理は、人手で行い、手間のかかるもであり、それだけに、おいしいといってくれるお客様の笑顔を思い浮かべながら、がんばって作っている農家が多いのです。
農産物は、その品質が高級になればなるほど、できてみないとわからないものなのです。工業製品と違うところは、品質が一定のものが安定してできない所であり、それだけに農家の方の手間ひまがそこに活かされてきます。一度評価をいただいたものも、一旦手を抜くと、舌の肥えたお客さまには
敏感にわかります。そうすると信頼を失います。永年培ってきた信頼も崩れる時は一瞬です。だからこそ、最高級品の農産物の生産はやりがいがあります。手も抜けません。
三木町では、現在62戸のイチゴ栽培農家があって、そのうち15戸の若手農家で組織する「KOKOROグループ」が、このイチゴを栽培していますが、年間出荷250トンのうち、厳しい品質チェック後、
わずかになんと3%の厳選品が、クイーンストロベリーというブランドで、店頭に並ぶことを許されています。わずか3%です!
また、流通の段階で荷崩れによる商品の傷みも必ず確かめたり、どんな小さなクレームにも真摯に対応しています。
この厳しさは、養殖ハマチにも言えるのです。引田では、今年、世界初のハマチ養殖80周年を迎えています。毎年4月に九州などで約50万尾買い付けていますが、実際に、「ひけた鰤」として出荷できるのは、厳しい品質検査をパスした、わずか18,000匹とも言われています。率にして、なんとわずか3.6%となっています。
この皆さんの想像をはるかに超えた手間と時間と愛情をかけたものこそ、ブランドとして通じるものなのですね。農水産物です、もちろんこれに個人、人間の力を超えた自然の応援がなければいい結果が出ないのは、言うまでもないことです。まさに、自然と人知の傑作と言っても過言ではないと思います。これこそブランドなのですね。
【提供:那須メルマガ20080331号】
みふぃ:先日イチゴ狩りに行ってきたばかりですが、とりあえず、クイーンストロベリー食べてみたいっ!
香川の誇る「クイーンストロベリー」についてさらに詳しいお話は、JA香川のページにあります。
→ 「そしてイチゴはここまで洗練された!」高付加価値型の農業最前線へ「クイーンストロベリー」物語
Posted by migaku at 21:53│Comments(1)
│みっふぃーちゃん
この記事へのコメント
TITLE: ブランド
SECRET: 0
PASS: cf46b9d3d25e4c204539a9cb416fb21b
久し振りに拝見する那須メルマガ。いつもながら、情熱的に語られている文章に引き込まれました。
ブランドとして信頼されるようになるまで、そしてそれを存続させるための想像をはるかに超えた努力・・・。
手間と時間と愛情、そして自然の応援。文の勢いと共に、生産者の方々の熱い想いが伝わってきます。
Posted by nemuriba-ba at 2008年04月02日 22:51